株式会社商工組合中央金庫(商工中金)より、2023年12月22日付にて中小企業の賃上げ動向調査の速報版の公表がありました。
(景況調査の一部として取引先企業に行い、約2200社の有効回答を集計。 2023年12月22日付【速報版】中小企業の賃上げの動向について ご参照)
2024年計画の定例給与・時給の引き上げ率(定期昇給除く)は、ベア平均2.58%となっています。
これは、前年同時期に調査されている2023年の見込み1.98%は上回っていますが、同年の実績2.92%を下回っています。
全従業員を引き上げると回答した企業は50.8%、一部引上げは、13.1%です。
具体的な引き上げ率については、
「+3%」を選択回答した企業が27.1%ともっとも多く、次いで「+2%」が22.9%となっています。「+5%以上」が12.9%。
なお、「±0%」との回答も18.9%と少なくなく、人手不足、物価高などへ必死の対応を迫られている中小企業の経営環境は、2023年に引き続き厳しい景況感が感じられます。