経営労務ニュース・・・労務施策のための助成金

キャリアアップ助成金とは、有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者といった、非正規雇用労働者の企業内でのキャリアアップを促進するため、正社員化、処遇改善の取り組みを実施した事業主に対して助成する制度です。

●正社員化支援として

・正社員化コース

・障害者正社員化コース

●処遇改善支援として

・賃金規定等改定コース

・賃金規定等共通化コース

・賞与・退職金制度導入コース

・短時間労働者労働時間延長コース

があります。

助成金を受給することを目的にせず、企業における経営理念、経営方針、経営計画に沿って、各コースを活用していくことが肝要です。

 

・人材確保のためや従業員のモチベーション維持、向上のために、今春3%以上のベースアップを目指したい

・正社員だけではなく、契約社員にも業績配分や福利厚生制度に厚みをつけたい

など計画する中小企業においては、

有期雇用労働者等のための規則や賃金のルールなど整備することで、「処遇改善支援」として向けられている各コースを計画的に活用することができます。

たとえば、

賃金規定等改定コースにおいては、対象となる労働者の条件を満たしている前提で、現在、有期契約社員の等級による賃金運用をつくっていない状態であっても、キャリアアップ計画を届け出て、就業規則や賃金等級体系など一定の要件を整えることで、助成金の活用ができます。

賞与・退職金制度導入コースでは、就業規則などの定めるところにより、すべての有期雇用労働者等に対して、賞与もしくは退職金制度またはその両方を新たに設けた場合に助成があります。

 

(対象労働者1人あたりの金額や対象となる労働者の要件など詳細は、厚労省ホームページを確認必要。)