厚生労働省は令和7年度、高年齢者の労働災害減少に向けて中小企業への支援を強化する方針です。
背景には、高年齢労働者の全雇用者に占める割合の増加とともに、高齢者における労災死傷者数に占める割合があわせて増加していることがあげられています。
エイジフレンドリー補助金の目的は、高齢者を含む労働者が安心して安全に働くことができるように、中小企業事業者による高年齢労働者の労働災害防止対策(危険な場所や負担の大きい作業を解消する取り組み)やコラボヘルス等の労働者の健康保持増進のための取り組みに対して補助を行うものとされていて、
令和6年度高年齢労働者の労働災害防止対策コースでは、
〇補助対象費用を
・転倒、墜落災害防止対策に関する費用
・重量物の取り扱いや介護作業における労働災害防止対策に関する費用
・暑熱な環境による労働災害防止対策に関する費用
・その他の高年齢労働者の労働災害防止対策に関する費用
などとされ、
〇補助率は1/2、上限額は100万円(消費税を除く)。
来年度中小企業への支援強化として、リスク評価対応(「危険発生の頻度」「発生の可能性」「負傷、疾病の重篤度」)への優先順位を付けることが困難な中小事業者が多い中、労働安全コンサルタントなどの専門家のもとで、効果的な対策を講じることができるように、新コース設置の予算化進んでいます。
補助対象は、専門家によるリスクアセスメント実施費用のほか、優先度の高い対策にかかる経費が対象予定され、補助率は4/5、支援が手厚くなりそうです。(上限額は100万円(消費税を除く)予定)。