経営労務ニュース・・精神障害の労災増加

令和6年厚生労働省より、精神障害に関する事案の労災補償状況として取りまとめ公表されています。

労災請求件数は、令和5年度3575件 令和元年度2060件 1515件増加

支給決定件数は、令和5年度2583件 令和元年度1586件 997件増加

となり、

請求件数、支給決定件数とも過去最高となっています。

 

令和5年度業種別にみると、

1.医療・福祉  請求887件 支給決定627件

2.製造業    請求499件 支給決定414件

3.卸売・小売  請求491件 支給決定355件

4.運輸・郵便  請求311件 支給決定255件

の順で多くなっています。

 

職種別では、

1.専門的・技術的職業従事者  請求669件 支給決定499件

2.事務従事者         請求566件 支給決定405件

3.サービス職業従事者     請求373件 支給決定293件

の順で多くなっています。

 

支給決定された発症の原因となる出来事別では、

1.上司等から、身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた157件

2.業務に関連し、悲惨な事故や災害の体験、目撃をした111件

3.セクシュアルハラスメントを受けた103件

4.仕事内容・仕事量の大きな変化を生じさせる出来事があった100件

の順に多くなっています。

 

その他内容詳細について、令和6628日付厚生労働省公表

 

‘令和5年度過労死等の労災補償状況を公表します’をご参照ください